メディア掲載『山口新聞エッセイ』

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教育の領域で起業することに決めたときの想いを、山口新聞のリレーエッセイで伝える機会を頂きました。内容は下記の記事画像もしくは本文をご覧ください。

==記事より引用==

◆問題の本質

とある東京の小学校に勤める友人の悩みを聞いた。「全校朝礼で校長先生の話を聞かずに砂遊びをする生徒がいて、注意しても間かないから困っている」。 この話を聞いたとき、私は多少の違和感を覚えた。彼女の悩みは問題の本質を捉ええているだろうか?もしかしたら、注意するべき相手は退屈で冗長な話しかできない校長先生の方だったかもしれない。

にもかかわらず、砂遊びをする生徒に真意を聞くこともなく、一方的に叱るという行為は、果たして正しい教育と言えるのだろうか。 この話は、新たな視点を提供するための目的で取り上げた一例のため、いささか極端ではあるかもしれない。しかし、一見常識外れの価値観の存在を認めることが、日本の教育にとって大切であると私は感じている。日本の教育現場でも、生徒の主体性を育むニーズが高まり、課外学習やアクティプラーニングの導入などさまざまな取り組みがなされていると聞く。また、入試制度改革によってこの流れは加速していくだろう。一方で、教師や子供を取り巻く私たちの意識はどうだろうか? 時代にふさわしい考え方にアップデートされているだろうか?

◆米国では

昨年、私は5年間勤めた広告会社を辞め、カリフォルニア大学へ留学した。アメリカの学校教育は日本のそれとは全く異なる価値観で設計されていた。「教育の本質は生徒の内にある」という理念が徹底されており、教師と生徒の立場は平等であった。生徒は先生に対して質問や異議を投げ掛けることが奨励されており、どの先生も生徒からのフィードバツクを歓迎した。世界中から集まったクラスメートは熱心で、退屈な授業には容赦なく不満を一表明した。時には内容の改善を求めて職員室に押しかけたりもした。それに対して先生は、生徒が必要としている知識やスキルを提供するために、授業の内容を見直した。いずれも、日本の学校においては、見たことのない出来事の連続だった。教育は未来への投資であり、その主体は生徒自身であり、生徒が時間を投資しているのだ。この考え方は独立性や自己責任を重んじるアメリカらしい。もちろん、アメリカの教育システムにも問題がたくさんあり、どちらが良い悪いということではない。ただ、教育に関わる人間の価値観の与える影響について改めて示唆をしておきたかった。

昨年の冬に留学を終え、山口県に戻ってきた。現在は次の時代を生きる子供たちの可能性を最大にするための事業を模索している。それは、受験勉強を効率化して、子供たちに将来のことを考える機会を提供することかもしれない。地域社会との接点を増やして、主体性やコミュニケーション能力を育むことかもしれない。何らかの事情で学校に通えない子供たちに、別の選択肢を提供することかもしれない。テクノロジーの進歩を踏まえて、こどもたちと30年先の地域の未来を想像することかもしれない。まだ、答えは見つかっていない。そして、いずれも一人では成し遂げることのできないことだ。だからこそ、地域で一緒に考えて実行したい。この記事を読んで、共感して頂けた方や何かアイデアがある方はぜひご連絡頂けると幸いです。さあ、価値観をアップデートしよう。

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読んで頂きまして、ありがとうございます!

これからも頑張ります!

岡住建郎

代表 / 地域の教育家 山口県下関市出身、1987年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。住宅会社・広告会社で社会人経験を積み、2017年はカリフォルニア大学へ留学(イノベーション・マネジメントを専攻)。 帰国後は地元下関へUターン、未来貢献を掲げ起業。学習塾フェイブスクール(FAVE SCHOOL)では、自身の受験体験から見出した効率重視の学習法やアメリカで学んだ思考を深める対話型授業を実践。 最近では地球環境や地域経済の持続可能性をテーマに活動の幅を広げています。

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