フェイブスクールの思想

フェイブスクールの思想

フェイブスクールの思想

今日はフェイブスクールの思想をテーマに、教育についての本質的な話をしたいと思います。

まずは教育学者のKen Robinson氏を紹介します。

そのうえで、今のフェイブスクールの姿をお伝えしたいと思います。

フェイブスクールの思想

フェイブスクールの原点

フェイブスクールを創るうえで、一番影響を受けた教育学者Ken Robinson氏のことを知ったのは今から約5年前。

当時、私はUniversity of California Irvine(UCI)に留学しており、

現地での授業の質の高さ・海外の学生の意欲に圧倒されていました。

そして、その教育の持つ力に関心を抱くようになっていました。

日本は少子化社会。

ただでさえ少ない人材。

だからこそ、その“質”は非常に重要な意味を持つ。

そんな時に、

TED Talk(質の高いYouTubeのようなもの)を見ていて、

Ken Robinson氏のことを知りました。

この動画の中で、彼は

「仕事が楽しくて、それなしには生きられない人。

週末を楽しみに待って、仕事に耐えている人。どちらが多いだろうか?」と問いかける。

さらに、「それはなぜだろうか?」と問いかける。

そして、その答えは「創造性を殺してしまう教育システム」にあると提起する。

「工業的モデルから、農業的モデルの教育へ!」という彼の訴えは、

日本での学生生活、社会人生活の中で感じてきたモヤモヤと、

アメリカでの留学生活を送る中で、何となく纏まりつつあったビジョンを、

当に言語化したものだった。

|Ken Robinson氏の主張の要点

1.人間の知性は多様である

そもそも人間の社会は多様な才能によって成立している。

にもかかわらず、学校は特定の側面しか評価しない。

2.子供は本来好奇心に満ちている

好奇心があれば、情熱が生まれ、少ない手助けでも成長できる。

にもかかわらず、一方的な授業や単調な作業によって、好奇心を抑圧している。

3.それぞれに合った勉強ができれば成長する

机に座って勉強するだけでなく、様々な方法で勉強できる。

にもかかわらず、子供たちを画一的な時間割に押し込め、机に座ったまま学ばせている。

だからこそ、教育を有機的・農業的なものに変革する必要がある。

そのためには、子供たちの知性の多様性を認めること。

そして、個別化された教育を提供して、好奇心を殺さないこと。

| フェイブスクールでは

ここまで紹介してきたKen Robinson氏の考え方を、どのように塾として実現するか…

これは創業当初からの重要なテーマで、

今でも考え続けている私にとっての“永遠の問い”です。

これまでフェイブスクールとして、実践してきたことは…

多様性

・学校、学年、学力などでクラスを分けない

・幅広い校区や学校から募集する

・それぞれの言葉や考え方を大切にする雰囲気づくり

・テストの点だけにこだわらない

個別化

・平均と比べるのではなく、その人自身を見る

・学ぶ科目や勉強内容は、できるだけ生徒自身に任せる

・分からないことは、分かるまで時間をかけて一緒に取り組む

・進学よりも、長い目で生徒の成長を考える

対話型

・たくさん質問する

・何を考えているのかを言語化してもらう

・みんなの意見をシェアする

好奇心

・教科書よりも旬な題材を使って学ぶ

・世界や社会のリアルを伝える

他にも細かいことを挙げれば色々とあるのですが、

一人一人の生徒を見ていると、「もっと、こんなこともできるのでは!?」と、

次々とアイデアが浮かんできて、それでも時間は限られていて…なんとも歯痒いです。

このプロセスそのものが、有機的であるのかなとも思ったりします。

だから、私自身が好奇心旺盛な学習者であり続け、

普通でないことを恐れずに、新しいことに取り組み続けること。

それが、フェイブスクールを続けるうえで一番大切なことだと感じています。

ここまで、読んでくださいまして、ありがとうございます!

これからも、宜しくお願い致します。

岡住建郎

フェイブスクール代表 山口県下関市出身、1987年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。住宅会社・広告会社で社会人経験を積み、2017年はカリフォルニア大学へ留学(イノベーション・マネジメントを専攻)。 帰国後は地元下関へUターン、地域貢献を掲げ起業。学習塾フェイブスクール(FAVE SCHOOL)では、自身の受験体験から生み出した自立型学習法やアメリカで学んだ思考を深める対話型授業を実践。 最近では子育てに関する相談や講演を行ったり、大人のための読書会を主催したりと活動の幅を広げています。

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